つまり、筆ペンって何なんだ、と2007-06-14

その後ちらっと書道の歴史みたいな本を読んでみたけど、やっぱりよくわからなかった。書道関係者がいたら是非とも尋ねてみたい。筆で書くのとペンで書くのってどのくらい違うの? 本来的には筆で発達してきた日本語の文字(広義には漢字文化圏の文字か?)がペンで書かれるようになって、何が変わったの?
書の歴史みたいな本を読んでの第一の感想は「昔はみんな筆で書いてたんだよなー」ということだった。道具は、それが日常に深く浸透していればいるほど、気がつかないうちに使い手を左右するものだ。あんまりにも当たり前だから正面切って考えることは少ないにしても。道具が変われば道具以外の部分も変わるはずだ。PCで文章を書くことに慣れた人間が手書きの速度でものを考えられなくなるように。

話はずれて、哲学系では定期的に「思考のためのツール」として様々な哲学者の考え方を紹介する本が出るけど(オッカムの剃刀とかそういうの)、これという一冊というのはない。
出るときは「へー面白そうだね」みたいな感じで軽い話題になったりするけど、結局、西洋哲学史のダイジェスト読み物になってしまって面白くないんだと思われる。
もし思考にツールがあるんだとすれば----というかある考え方というか世界観というのをツールとして捉えるんだとすれば、結局のところ、自分の身に染みついてしまっているそれを捉えるのはとても難しいことなのだ。しかも、染みついていなければ、ツールとして自在に操ることなんてできやしないのだな。