ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ2010-12-05

…と言ったのは金田正太郎。

いやまさしくそんな一年だった。もう12月かと思えば時間が過ぎるのはあまりに早いが、このプロジェクトが始まってからたったの6ヶ月かと思うと…長い。あまりにも長い。家族や友人には過労を心配されているが、今のところ胃腸をやられたくらいでまだまだ健康である。この労働時間でこのくらいの疲労度だとすると、過労死する人って本当にどれだけ働いているんだろうと不思議になる。

さて週末、久々に会う友人と銀座~丸の内のフレグランスめぐり。ただのショッピングのはずが、気がついたら次から次へとセレクトショップやデパートの香水売り場を回っていた。今年の冬はALLURE HOMMEのEdition Blancheで決まりのつもりだったが、Penhaligon'sのOPUS 1870があまりにも好みでぐらっと来た。いかにもクラシックな男性向けの風情でつけこなすのが相当難しそうだったのと、本国で50GBPほどのボトルがJPY12,600という値段の問題さえなければ即買っていたかも。

香水関連で最近目にとまったのはこのニュース。香水のコピー製品が出回っているというのも面白いニュースだが、ロレアル・パリは香水を芸術の形態として分類すべきだと裁判所に報告を提出しているというのが興味深い。他のどこでもなくフランスの裁判所がどういう判決を出すのか、ちょっと興味がある。

歩くオールアバウト2010-12-10

…昔そういう仇名の友達がいた。

人生でいちばん多くされた質問を挙げろと言われたら「何でそんなこと知っているの」かもしれない。人と知り合うたびに言われている気がする。ちなみに回答はこの五年くらい「物知りなんです」で統一している。実際には全然物知りじゃないけど。

視力検査のCの字の名前はランドルト環だとかロボット三原則が言えちゃうとか去年の世界ポーカー選手権の優勝者の経歴とかジョニー・キャッシュが40回同じ女にプロポーズしたとか人差し指より薬指の方が長いと男性ホルモンが多いらしいと言われてるとか阿佐田哲也がナルコレプシーだったとか。でもそんなのはただの知識だ。どれも知ってる人なら当たり前に知ってる事柄で、そりゃ知ってる人が知ってるのは当たり前なんだけど、じゃあみんなが当たり前に知ってる事柄っていったい何なんだろう。バラク・オバマが黒人だとか? 市川海老蔵のスキャンダルとか? もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーを読んだらどうなるかとか?

テレビでやってることだよと言われて「ああそうか」と思い、確かに私の情報源の大半はテレビ以外のものだ。改めて言われるまですっかり忘れていた。21世紀の最初の10年も、物知りの定義は「テレビでやってないことを知ってる人」だったのか。

Pros and Cons2010-12-27

冬の朝が明けるのは遅い。午前五時、外はまだ真っ暗だ。
こんな時間に何をしているかといえば仕事である。まあ、ちょっと息抜きと称して、無為にネットを漂ったりはしているが。

今年失ったもの――――手帳をつける習慣、新しい音楽 (つまりNapster)、読書量(映画も)、幾人かの友人との連絡(これはまた復活すればいいが)、毎週の床のワックスがけの習慣、睡眠のサイクル。

今年得たもの――――新しいiPod(でもクラシック)、自宅での仕事中の現実逃避に益体もないfanfictionを書く習慣、昇進したなそういえば、何軒かの新しい行きつけ、何人かの知り合い、今さら開けたピアスの穴、まあ、たぶん、何もなかったってわけではないだろう。

過ぎた時間のプロコン分析に意味はない。顧みることは必要だけど。