Weight Of The World2008-01-28

『兎』を8巻まで読む。現在10巻まで刊行中だそうだが、8巻という半端な数字なのはオンライン書店で売っていたのがそこまでだからだ。
山城麻雀編が終わるところまでは読んだので、もういいかなという気もする。その後の外人代打ち軍団との対決は『有閑倶楽部』が『魁!!男塾』に変容していく過程を見ているようだ。そのうち「負けたら即死」とか言って、溶岩池の上とかビルの屋上とかで麻雀打ち出すんじゃないだろうか。それで落ちたら影慶役の風間巌が助けてくれるとか。風間は死んだはずなのに、違う格好で出てきて違う名前を名乗って、かつバレバレなのだから、これは影慶に決まり。
どうせなら柏木成駿には、驚邏大四凶殺での虎丸の役をやってほしかったな。「忘れねえでくれ、俺の名は柏木成駿。生まれ変わったらどこかの卓の前でまた会おう」昔『男塾』を読んでいた頃、驚邏大四凶殺で虎丸が「桜咲く校庭でまた会おう」と言ったのが、えー死んじゃうんだと思った最後だったが、『兎』の場合は山城麻雀が最後になりそうだ。考えてみれば、それぞれのキャラクタと特殊能力も男塾ライクと言って言えなくもない。絵だけは『DEATH NOTE』だけど。

しかし外人代打ち集団とは…。
常々思っているのだが、麻雀漫画の何がつらいって「世界」を出しようがないというところじゃないかと。カードやその他の洋ものギャンブルだったらラスヴェガスでもマカオでもモナコでも、どこでも行けばいい(そういえば、去年くらいだったか、マカオがラスヴェガスを売り上げで抜いたそうだ。ちょっとショックじゃない?)。世界選手権じゃオンラインポーカーで鍛えたという十代の女の子がチャンピオン獲ったりしていて、漫画のネタみたいのを地で行っている。生ける伝説たる爺さんもいれば、現役最強と言われる三十代のちんぴらくさい兄ちゃんもいて、たまにニュースを見るだけでも楽しいぞ。
そう考えると麻雀の世界はあまり広げようがないというか、東京で最強の代打ちを出してしまうともうその後が続かないところがある。華僑系をじっくり描けたら楽しいのかもしれないが、そういう麻雀漫画は寡聞にして知らない。『ノーマーク爆牌党』や『賭博黙示録カイジ』は世界の広さが非ジャンプ的だという点も素晴らしかったのだと思う。

コメント

_ ともひ ― 2008-01-29 14:40:37

>そのうち「負けたら即死」とか言って、溶岩池の上とかビルの屋上とか

惜しい! 10巻では負けたらムゴムゴ(ネタバレ/笑)
私、柏木が一番好きなんですよねっ。みんなだいたい超能力持ってるのに、柏木だけ武器は闘志。ぎゃー。

いや、マカオがヴェガスを抜いたってなんか楽しいですよ! アジアきたーという感じで。アメリカの喧騒よりアジアの混沌の方が好きだからかもです。

『男塾』映画版の劇場CMもうやってますが、絶対観にいきませーん。

_ V.R.M. ― 2008-01-30 00:23:57

こんばんはー。
そうですか10巻の頃には硫酸池ですか…(きっと違う)。

柏木はいいですねぇ、何かカナに出番を譲って消えちゃいそうな感じですが…。9巻以降も出番があるんでしょうか。なかったら増えすぎたキャラ間引きなのかと思ってしまいます。でも、ちっこい女の子三人は強すぎません?
超能力の人たちの中では「常に役満手」っていう能力が役立たずで好きですね。

マカオすごいらしいですよー。近いんだし、行こうと思えば行けるんですが、かかるお金はヨーロッパより高いかも…というのが難点ですな。

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