Sky-Spy2007-12-09

金曜日の忘年会の後でさらに飲み、おかげで土曜日は一日落ち込んでいたのだが(ならやらなきゃいいのはわかってるけど)、今日は朝からいい一日になった。

「ふるさとの浜辺」は団地とマンションと工場に囲まれた小さな砂浜で、ありふれた公園のささやかなメインディッシュだ。ただし今日は風が強くて、初めてのゲイラカイトが暴れる、暴れる。安定しているときはひたすら遠くへと引いていくのだが、少し風向きが変わったりすると、すぐに右へ左へと動くのである。しかも鋭く。ゲイラカイトが逆光の中に入ってしまうと、今度はまぶしくて目を開けられない。子供の頃に揚げなくてよかったよ、これ。小学生には大変じゃないの?
色鮮やかなビニールでできたゲイラカイトがばたばたと音を立ててはためいていた。凧を揚げ始めたときには透き通った青一色の晩秋の空にやがて雲が出始めて、白い雲に重なるようにゲイラカイトが飛ぶと、凧までの距離は遠く、雲まではさらに遠いことが視覚的に明らかにされる。
しまいには砂埃が波を作るほど風が強くなり、耳はちぎれそうに寒いし凧は暴れて疲れたしで、ちょっとぐったりしながら帰ることになった。わかったよ、冬でも帽子とサングラスは必須だ。それと手袋。今日はコートの袖で無理やり指をかばって糸を巻き取ったが、下手すると本当に指が切れそうだ。

ビールが美味しかった。おかげで眠くなった。