ゴーストタウナーズ2007-12-27

「アメリカはスケールが違う」だなんて言い古されたことではあるが、久々に「やはりアメリカは…」と思ったこと。

四、五年前だろうか、廃墟趣味みたいのが流行って、その後も一定層の支持を得るようになった。『廃墟の歩き方』が売れたり、小林伸一郎の写真が話題になったり。私もご多分に漏れず廃墟本は割と好きで、その辺の本は十冊くらいは読んでいる。友達の彼氏にあげちゃったりしたが。
今週の"The Economist"オーディオエディションを聴いていたら、いきなりゴーストタウンの話が出てきた。同誌によれば、テキサスだけで千ものゴーストタウンがあるらしい。ゴールドラッシュと、テキサス州の場合は石炭から石油への切り替えがあったおかげで、中西部はゴーストタウンの宝庫になっているようだ。
アメリカにはゴーストタウナーズと呼ばれる人たちがいて、中西部に散らばるゴーストタウンを巡っているようだ。しかも、(これはアメリカ的と言うべきなのか)ガイドつきのツアーもあれば歴史的遺産として保存されてる街もあれば、テーマパークまであるらしい。詳しいことはghosttowns.comをご参照。
街か!いきなり街サイズなのか!とびっくりした次第。勢いで検索かけてみたところ、ピクトリアルガイドのたぐいもたくさん出ている。こんなのとか、 こんなのとか。
日本にもそりゃ、スケールの大きい廃墟はあるが、街サイズというのはないような…で思い出した。ジャズ畑出身なんだけどカントリーっぽい音楽もやることで知られるビル・フリゼールに、そのまま"Ghost Town"ってアルバムがあったよ、そういえば。

私にとっては、廃墟趣味に立って右を見ると歴史があり、左を見ると『工場萌え』 『ジャンクション』 がある。振り返ったら「西部」があったとは。