スーツについてのひとつの考え2008-08-26

アンディ・ウォーホルの『ぼくの哲学』は一応トピックごとに章を分けていて、第6章がWorkと題されている。で、その章はこんなふうに終わる。

 先日ぼくは、今アメリカで成功するための基本は何だろうかと考えていた。以前は頼もしいこと、上等のスーツを着ていることだった。今日でも根本的には同じだろうけど今の子は上等のスーツは着ていない。それだけじゃないかな。考えは金持ちのように、格好は貧乏人みたいにせよ。
----『ぼくの哲学』 アンディ・ウォーホル

教訓的なようでいて、さりとて筋が通っているとも思えず、警句っぽいから何となく覚えてはいるが、ピンと来て思い出す場面は少ない。でもウォーホルの遺したもののなかでは、ウォーホル日記とこの本がいちばん好きだ。