実存的2007-11-17

さて…どうしたものかね、本当に。ローリスクローリターンとハイリスクハイリターン、だけどハイリスクなんか後五年も経ったら取りに行けなくなるんじゃないかという気がしてならない。順番を間違えたなぁ、本当に。ハイリスクハイリターンを取りに行って、ダメだったらローリスクの方へ行けばよかったのだが、ローリスクの方から先に受けてしまった。
ま、いずれにしても月曜日には返事をしなくちゃならないんだが。

というわけで、今から念願の『ボーン・アルティメイタム』見てきます。
しかしここのところ海外ニュースをやたらチェックしているせいか、日本公開の遅さがだんだん嫌になってきました。『ボーン・アルティメイタム』ってもうamazon.comではDVD売ってるじゃありませんか…映画を観に行くのも高いしさ。

さて、出かける前に、今日読み始めた『パブロフの鱒』について一言だけ。ていうかまだ、著者の友人による序文しか読んでいないのだけれど、「タバコを吸うスモールマウス・フィッシャーマンとツキの関係について」なんて章題を見るだけで楽しそうだ。
序文を書いているパトリック・F・マクマナスは、著者のポール・クイネットについてこう書いている。クイネットは実存的なフィッシャーマンだ。それは、本の最後の章で明らかになる。ここで彼は、地平の向こうから早足で近づいてくる世界の死について語り、死がやってくる前にあと何度かキャストしようとする。
あと何度かキャストしようとするフィッシャーマン、あと何度か自模ろうとする雀士、あと何度か7を揃えようとするスロッター、あと何度か凧を揚げようとするカイトフライヤー。
昔『パチスロ115番街』で、裏路地で座り込んでウィスキーをラッパ飲みする権藤は「俺はあと何本瓶を開け、何人女を抱き、何回、7を揃えるんだろう」と言っていた。で、雀士のことを考えたのは、『天牌』の41巻で、三國健次郎が「思えばここ何十年も牌を握り続け/ただの一度も癒える日などなかったな」などとやっていたからだ。

私はさしづめあと何ページかめくることになるんだろうか、と部屋を見渡して、あらためて、「仕事って…」と考えてしまった。昨日買おうとして買わなかった『バタフライハンター』の表紙が頭をよぎったせいだと思う。